「夢物語解析」
'02.5.5(1)'02.5.5(2)'02.6.5'02.8.25'02.12.2'03.9.20'03.11.7'03.12.27'04.1.16


20020605

 授業は午後から始まる。科目は体育。
 今日はこれだけなので俺は、下宿からジャージ姿で大学に向かった。
 3日間続いた大学祭が終わり、構内の片付けは大方が終わっていた。
 今年の学際のテーマカラーは赤。東門から自転車に乗って学内に入ると、赤ジャージ姿の人が五万といた。
 ちなみに俺のジャージは青。赤い中ではかなり目立つが、同じジャージということもあって、さほど気にならない。それに、そこにいる人全員がジャージというわけではない。
 今ちょうど学際実行委員長がねぎらいの言葉を述べている。しかし、大量の赤い人がその周りに集まっているため、彼の姿は見えない。ただ、スピーカーから流れる太い声が構内を震わせていた。
 俺はそんなことに興味がないので、混雑を避け、人通り疎らな大通りを通った。回り道になるが、あんな熱気溢れる中に突っ込んでいく気はない。
 ぐるっと回って、彼らの横に出た。と言っても人だかりから50メートルは離れている。
 学際は終わったと言うのに、実行委員長のあまりに熱の入った演説ぶりに、俺は横目でその様子を窺った。そして我が目を疑った。
 熱心に演説を聞く赤ジャージの山。その視線の先には、真っ赤に日焼けしたデカデブイ男。
 半端じゃなくデカイ。俺(身長175体重55)と比べたら、高さ倍、幅5倍はある。
なにがスゴイかって腹がデカイ。出てるのではなくて、手よりも足よりも長く、そしてデカイ。もうゴム鞠である。
 更にヤバイのはヤツが裸であること。ソレが全身真っ赤に日焼けして、必死にスピーチしているのである。
 俺は体育の授業に向かった。

 体育の授業は運動会だったらしい。午後から始まった運動会のお昼休みに俺は、ある一家にお邪魔した。
 彼らは場所取りにシートではなく布団を使っていた。しかも田んぼの真ん中に。周りは田んぼばかりのところだ。
 そして一家のはずなのに全員おオバチャンである。中には布団で寝ている者もいる。
 高い青空の下、こうして寝るのもいいかもしれない。休耕田には布団が二式、オバチャン4人がたむろしている。
 空を見上げていると、ジャンボジェット機が轟音を響かせて、近くの空港がある方に向かっていった。かなりの低空である。
 確か、あそこの空港はジャンボ便使ってないはずなんだが…、緊急着陸か。
 そのとき、その空港の方角から、もう一機ジャンボが飛びたってきた。
 ニアミス。
 双方は逆方向に舵を取り、なんとか空中衝突は免れた。
 しかし、今離陸した飛行機は良いとしても、着陸しようとしていた方は大惨事になる。
 その機は向かって左から右に、どんどん高度を下げながら空を滑っていく。
 何も知らないで談笑するオバチャン達の頭の隙間から、今にも墜落する飛行機が垣間見える。
 そして、ここから少し離れた田んぼの中に腹から墜落、爆発炎上した。黒い煙が空高くせり上がっていく。
 側にいたオバチャン達は、こちらに向き返り、棒立ちになって子供のように泣きじゃくった。
 そして皆布団を頭から被っている。あの黒煙が降り注ぐととんでもないことが起きるからだ。
「まずい、衝撃波がくるぞ」
 俺はそう言って4人を連れ出し、段々になっている田んぼのあぜ下に隠れた。持っている布団を頭から被り、衝撃波が頭上を通過するのを待った。
 俺はこれで大丈夫なのか?と不安に思った。もし波が地面の形に沿ってこの窪地に流れ込んできたら、頭から衝撃を食らうことになるからだ。俺は波が頭上を真っ直ぐ進んでくれるよう願った。
 ドンッ、と音がして―。

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 やっと文章にできるような夢を見ることができました。
 それでもこの夢は学際と墜落の2つを別々に書こうかどうか迷ったのですが。
 最後途中で終わっているのは、夢の中ではこの後どうなるか物理的に考えることができなかったからです。
 衝撃波が速ければ多分当たらないでしょう。波なら回折が起こるので、遅いと当たっちゃうかな(そんな衝撃波あるんだろうか)。
 さてリンクですが、最近ウチの大学で学際がありました。つつがなく終えたようです。午後から授業ってのは事実です。でも体育はありません。あれは一年の前期だけです。
 自分の着てたジャージは青で、これは高校の時のものです。しかし、背面にでかでかと名前が書いてあるということはありませんでした。
 学際関係者がなぜ赤ジャージなのかは不明。
 赤ダルマとは縁も所縁もないと思いたい。
 所変わって田んぼの中ですが、これは私の地元です。実家の向いに陣取る田んぼたちです。周りの風景も地元でした。
 オバチャンたちですが、全く知りません。人数も適当でした。
 赤ダルマもですが、登場人物の顔(容貌)には全く触れていません。設定なし。
 墜落の瞬間は克明に記憶しています。テレビか何かで見たものを参照した模様。
 泣きじゃくってるのはオバチャンですが、モデルは中国日本大使館で亡命阻止された三歳女児です。
 運動会ってのはあとからついてきた設定でした。