「夢物語解析」
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20020505(2)

 所はスペイン。Sは友人の大学の学園祭に招待された。一通りのイベントを紹介された後、人でごった返す室内で、友人を紹介されている。
 女の人だ。どうやらスペイン語があまり得意でないらしく、つっかえたり、ごもったりしている。もちろんSはスペイン語など知らない。
「もしかして日本語喋れますか?」
 Sが女に尋ねる。
「そーなんです。私日本語得意なんです。」
 女が流暢に話す。
 しかしそれだけである。友人はまたSを連れて、行ってしまった。
「ちょっと変わったシンポジウムがあるんだ。のぞいてみないか?」
 友人はSの返事も聞かずに会場に向かった。
 小さな視聴覚室の中に、満席状態で人が入っている。立ち見組さえいる。
「あそこがあいているぞ」
 友人はSを空いていた一席に薦めた。
「お前は?」
 Sは友人の席の心配をした。
「俺はこれからバイトさ。船長に急に呼ばれてさ、学際だってのに。あとから連絡するから。まあ、楽しんでいけ。じゃあ後で」
 そう言って友人は教室を出て行った。
 彼のバイト先はオクトパスという料理店。そこの店長は、何故か皆から船長と呼ばれているらしい。
 そうしているうちに、シンポが始まった。どうやら記念貨幣のコレクターの集まりらしい。なんでも、世界にワンセットしか出回ってないという超レアな日本円の紙幣と硬貨を捜し求めている集会のようだ。
 Sは特に興味が無かったので、熱気溢れる会場を後にして、パブらしき所に入った。
 薄暗い雰囲気のモダンな店には、やはり人が集まっていた。そこでSは知り合いの商人にばったり出くわした。私腹を肥やしてそうなヒゲ達磨である。
 Sは今日のいきさつを彼にこぼした。すると商人はおもむろに財布を取り出し、Sに数枚の紙幣を手渡した。それは、視聴覚室のスライドで見せられたものと全く同じものだった。しかも、商人はそのフルセットを原価で譲ってくれると言う。
 商人のところにはいろんな金が集まるのだな。と思いつつ、Sは1万8千666円を交換した。
 Sは得意になって、今日集まっているマニアどもにも見せてやろうと思い、視聴覚室に戻った。
 さっきまで熱心に語り手に集中していた人々は、皆テストでもするかのようにペンを持って机にかぶりついていた。立ち組は床に座り込んまでして、何か書いている。
「君の分もあるよ」
 リーダー格の男がSに声をかけた。彼に促されてさっきの席に座ると、そこには紙が置いてあり、問題が書いてあった。

 ―ポケモン100匹の名前を羅列しなさい。

 皆黙々と筆を進めている。
 記念貨幣は?と、聞こうとしたとき、バイト先の友人から連絡があった。

 友人に教えられた所定の場所に来てみると、そこは閑静な日本住宅街であった。瓦屋根の家並の路地を進んだ先に、寂れた公園がある。道はそこでT字に分かれている。
 友人はT字路の道の真ん中に白いテーブルとイスを用意していた。
「おお、よく来てくれた。船長のおごりだ、食べていけ」
 彼はSを隣に座らせると、テーブルの上の深皿を薦めた。深皿には青い色をしたスープスパゲッティが入っている。
「ああ、頂くよ」
 Sは席につくとフォークを取った。そして、隣に座っている友人の名前がボンゴレオオーレであることを思い出した。
「そこの店が船長のレストラン、オクトパスだ」
 ボンゴレオオーレの指差した先は、茶色い瓦屋根の民家であった。
「ほお、なかなか美味いな、このスープスパ」
「うちの目玉だからな」
 青く透明なスープは、爽やかな風味がした。

 どこで聞きつけたのか、いつのまにかテーブルの周りはコインコレクターの連中でいっぱいになっていた。
 そこでSは自慢するように日本円セットを見せた。紙幣の真ん中に赤い紋章のようなものが見える。マニア垂涎の逸品である。皆一目見ようとテーブルに寄り集まり、群衆は密度を増していく。

 気がつくと夕方である。地平線では夕日が半分になっている。Sは手にしていた貨幣がなくなっていることに気づく。
「あれ、どこ行った?」
 ボンゴレオオーレは黙々と食器を片付けている。
「盗られたか?」
 Sはポケットやかばんを入念にチェックする。
 店から戻ってきたボンゴレオオーレ。
「財布の中じゃないか?」
 Sは財布を開ける。
「あ、あった」
「ハハッ。これで奴らは、Sがまだそいつを持っているとは思わないぞ」
 ボンゴレオオーレは日本円を指していった。
「ああ。まさか財布に入っているとは誰も思わないだろう」
 二人の笑い声が交差する。

 送迎用の変な車がオクトパスの前に乗りつける。車体は軽乗用車を上下に潰して、ゴツくしたような感じだが。変なのは、やたら高い車高、さらにその大きなタイヤがすべて外向きに斜めに付いているところだ。
「エスティマ…」
 Sはロゴを音読した。
 女の子がその民家から出てきて車に乗り、出て行った。途中エスティマから自転車が分離して、さっきと違う女の子が路面電車のレールの上をこいで行く。二人の女の子は手を振ってさよならをする。

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 意味不明なことこの上ない。どうやって書けと言うんだ。
 ボンゴレオオーレって誰よ。スペイン人?ボンゴレはイタリア料理だろ!(ボンゴ レオ オーレでもなければ、ボンゴレオ オーレでもない。ボンゴレ オオーレです。オオーレはオ オーレではなくオォーレとします。夢なのになぜか発音にこだわってました)
 終盤は理解できるほうがおかしいんじゃないか。
 っで、リンクを説明すると、オクトパスと船長はマムガ「余の名はズシオ」に出てきた海賊に違いありません。住宅地はまたしても実家の近所でした。商人はトルネコとしんべえのパパをくっつけてたみたい。あと関係あるかどうかわかりませんが、私の趣味の一つに貨幣集めがあります。
 車のことには疎いので、間違っているものと思いつつエスティマを調べてみると、案の定全然別物でした。せめて、ダカールラリーとかに出てくる車の名前とかだったらフォローのしようもあったのに。

 蛇足ですが(読む必要なし)、手元の貨幣は現日本円ワンセット(ギザ十、でかい50円、明朝体5円、2千円札、新旧500円、64年10円、棒線1万円とか含む)、100円札、沖縄復帰20周年500円、外貨は少々の米ドル、カナダドル、スイスフラン、しかありません。欧州で通貨がユーロに変わったときは、なんで運悪く欧州のでスイスしか持ってないのかねたんだ。スイスはEUでないのよ。ドイツマルクが欲しかった。平成12年硬貨セット欲しいなぁ。(だったらもっと勢力的に活動しろよ) マジ駄文すいません。