○合犬<あいけん>の法
  ・犬には犬を。犬の気を向かせるための犬を放つ。
 ○哀車<あいしゃ>の術
  ・敵の同情心に付け込む。
 ○足跡を見て人数を知る方法
  ・大体一歩の長さの中の足跡を数えて、2で割った数。
 ○足音が出ない歩き方
  ・足の裏を少しずつ地面に着地させる。忍び足袋
 ○穴ぐも地ぐもの術
  ・穴を掘って、その中を移動。
 ○石垣の高さを知る術       _b
  ・ピタゴラスの三角定理。(a^2+b^2=c^2 c\|a )
 ○印地打ち
  ・石合戦。→印地
 ○浮き足立ち足
  ・水中で立ち泳いでいるか、水底に立っているかを、フラフラしているか否かで見分ける。
 ○うずら隠れの術
  ・手足、顔を縮めてうずくまる。石になりきる。突かれても血をぬぐって返す。
 ○雨鳥<うちょう>の術
  ・常識の逆をゆき、裏をかき、敵を破る。
 ○迂直<うちょく>の計
  ・急がば回れ。
 ○遠交近攻<えんこうきんこう>
  ・遠くの城と仲良くして、近くの城と戦する。策略の一つ。 
 ○魘入<えんにゅう>の術
  ・敵を惑わせて入る術。石垣を攻撃しておいてそこに敵を引きつけておく。そのスキに手薄な所から侵入。
 ○桶がわぬきの術
  ・垣根をくぐるとき底を抜いた桶を差し込んでおけば、くぐりやすく、またはずせば追っ手の足止めにもなる。
 ○追手に変じて大音声をあげる術
  ・「くせ者だ」などと叫びながら追う振りをして逃げる。
 ○落とし穴の見つけ方
  ・落とし穴の近くには土が盛ってある。
 ○隠形<おんぎょう>の術
  ・変装して隠れる。
  ・敵から身を隠す術。
 ○介者剣法<かいしゃけんぽう>(甲冑剣法)
  ・鎧を着て、攻撃一点張りの剣法。弱点は、目、のど、指、脇の下、股間。
 ○隠れ蓑の術
  ・箱や空俵の中に入って身を隠す。見つかると動けないので、よほどでない限り使わない。
 ○仮死の術
  ・死んだマネ。
 ○霞扇<かすみおうぎ>の術
  ・扇子の中に粉末の薬を仕込み、扇子を使って風を送り敵に薬を吸わせる。
 ○霞<かすみ>の陣
  ・霧に紛れて敵を急襲する。風下へまわる。
 ○火勢剣<かせいけん>
  ・攻めるとき、火矢やたいまつを投げる方法。
 ○風の術
  ・いろいろな噂、嘘の情報を流して敵を混乱させる。
 ○肩違い<かたたがい>の術
  ・人が肩を違えてすれ違うように、敵が行動に出たらすばやくその逆に入る。
 ○肩違え退き<かたたがえのき>
  ・曲がり角で急に曲がり曲がったと見せかけ建物にとりついて、追手があわてて角を曲がったときに、すぐに逆方向に逃げる。青=味方、赤=敵
 ○片手で数字を表す方法
 ○刀詰め
  ・刀の鞘に卵(イクラ、タラコがいい)を入れておくと短時間で固まり、刀が抜けなくなる。
 ○観音<かんのん>隠れ
  ・壁などにぴったりへばりついて気配を消す。
 ○擬音<ぎおん>の術
  ・声真似をする。
 ○偽撃転殺<ぎげきてんさつ>
  ・目標と違うところを攻撃することにより、手薄になった目標をたやすく攻略する。
 ○偽言<ぎげん>の術
  ・ウソの会話で敵をだます。
 ○耆著<きしゃく>と太陽で方角を知る方法
  ・水に浮かべると、へさきが北を差す。→耆著
 ○喜車<きしゃ>の術
  ・敵をおだてて油断させる。時と場合を考える。
 ○偽書<ぎしょ>の術
  ・ニセの手紙。
 ○偽書の術蛍火<ほたるび>の法
  ・敵にニセの情報を渡す。→実践編
 ○狐隠れ
  ・水の中で気配を消す。実際にキツネは水に入って匂いを消す。
 ○キツネ走り
  ・つま先で一直線に足跡がつくように走り、その上を次のものがキッチリ踏んでいくことで、敵を混乱させる。
 ○驚忍<ぎょうにん>
  ・わざと騒いで敵を驚かす。気を向けさせる。そのスキに行動。
 ○驚忍<ぎょうにん>の術
  ・迷信を利用し、敵をだまし驚かし、その隙に付け込む。
 ○禁宿<きんしゅく>に取り入る習いの術
  ・忍びにくい家に楽に入るための方法。例;病気のフリ。 
 ○金蝉脱穀<きんせんだっこく>の計
  ・中にいると見せかけて、実は全員脱出している。
 ○空城<くうじょう>の計
  ・城門をわざと開けて敵を疑わせる。攻めてこれないようにする。
 ○くの一の術
  ・かわいい顔や態度で相手を油断させる。
 ○車がえしの術
  ・飛んできた手裏剣を受け止めて、投げ返す。
 ○下着<げちゃく>の術
  ・全然違う方へ相手の注意を向けさせ、その隙をつく。
 ○煙玉の術
  ・煙玉を破裂させ、煙で敵の視界を妨げる。→煙玉
 ○ゲリラがよく使う罠
  ・@を踏むと板が回転し、Aのスパイクが胸に突き刺さる。
 ○幻術の呪文
  ・六根清徹<ろっこんしょうてつ> 三法忍<さんぽうにん> 音響忍<おんこうにん> 柔順忍<にゅうじゅんにん> 無生法忍<むしょうほうにん> 是<ぜ> 無量寿仏<むりょうじゅぶつ> 威神力<いじんりき> 本願力<ほんがんりき> 満足願<まんぞくがん> …
 ○木の葉隠れ
  ・葉っぱや木の間に隠れる。
 ○下げ緒七法
  ▽座探り<ざさぐり>の術
   ・真っ暗の部屋で、下げ緒の端を口にくわえて鞘をつって落ちないようにし、静かに上下左右に動かして敵を探る。触れた瞬間鞘をはずして攻撃。(暗闇の中を突っ走るときにも同様にして、鞘が何かに触れた時方向を変える。)
  ▽敵の足を掛け、転ばす。
  ▽縛<ばく>に用いる法
   ・縄が無いとき下げ緒を使う。
  ▽野中の陣張り
   ・下げ緒を三本の木に結びテントを張る(袴を使う)
  ▽塀や壁を登るとき、刀を足がかりにする。下げ緒は口で持つ。
   
  ▽槍停めの法
   ・相手の刀を取る。
  ▽用心縄の法
   ・寝ているとき、部屋の戸の前に縄を張って、侵入した敵の足を捕らえる。
 ○地獄落とし
  ・川底に桶壺を埋め、馬の脚などを取る。
 ○地蔵薬師<じぞうやくし>の前後を選ぶ法
  ・月夜は、月が出るまでと、月が沈んで陽が昇るまでに忍ぶ。
 ○忍びに色をかえる法
  ・目的のために別の手段をつかうこと。難しい手段を捨てて、易しい方法で目的を果たす。
  (例:店主が目にかけているものが欲しいとき。直接それを盗まず、他の小品を盗んで、その金で目的のものを買う。)
 ○借刀殺人<しゃくとうさつじん>の計(二虎競食<にこきょうしょく>の計)
  ・敵同士を戦わせる計略。
 ○集団戦法<しゅうだんせんぽう>
  ・集団で作戦を遂行したり、戦ったりする。→双忍の術
 ○十面埋伏<じゅうめんまいふく>の計
  ・10回の伏兵の意。何度も敵の不意を突き、前進できなくする。
 ○手裏剣術<しゅりけんじゅつ>
  ▽手裏剣の打ち方
   ・正定打ち(上から打つ)
   ・横打ち(横から打つ)
   ・逆打ち(下から打つ)
  火勢剣静定剣毒剣薬剣乱定剣
 ○杖術<じょうじゅつ>
  ・打ち、突き、払い、薙ぐ。相手に応じて千変万化の攻撃。
 ○縄術<じょうじゅつ>
  ・縄の先につけた分銅で攻撃。
 ○除影術<じょえいじゅつ>
  ・影に気をつけて行動する方法。
 ○仕寄<しより>をつける
  ・塹壕と仕寄道具で防御、攻撃の態勢を整えること。仕寄。寄口<よせくち>。
 ○印をとる
  ・敵の戦力を調査すること。旗指物の数で武将の数、兵数を計算できる。→
 ○深草兎歩<しんそうとほ>の術
  ・音が立たない歩き方。両手を内側に開いて、その上に足をのせて歩く。
 ○人馬<じんば>
  ▽二人一組人馬
   ・肩車をして壁に猛スピードで走っていき、その勢いで飛び越える。
  ▽三人人馬
   
 ○心練<しんれん>
  ・心を鍛える。「」と「」の二心からなる。→体練
 ○水月<すいげつ>の術
  ・おとりを使って敵の注意を向けさせ、その油断に突けこむ。水に映った月、仮のもの。
 ○捨てかまりの術
  ・引き上げた地点に忍者を残しておき、後から来た敵に陰から攻撃する。
 ○捨て縄の法
  ・海中に縄を張って敵船の舵を混乱させる。
 ○スパイの見つけ方 海賊流
  ・全然釣れそうにないところで釣をしている漁船。
 ○静定剣<せいじょうけん>
   ・ナイフ、包丁、小柄などを投げる。⇔乱定剣
 ○整息術<せいそくじゅつ>
  ・敵に悟られないため、上手く呼吸する方法。
  ・練習法=鼻に綿毛をつけて飛ばないように呼吸する。
 ○雪隠<せっちん>がくれ
  ・トイレに隠れる。Bに隠れている。人がいないときはAに出ててもいい。トイレでは気が緩んでいるから怖い。
 ○筌幕<せんまく>の法
  ・かたい板よりひらひらした布のほうが弾を通さない。幔幕<まんまく>など。海賊がよく使う。
 ○相術<そうじゅつ>
  ・相手の顔を見て性格を知る。
 ○双忍<そうにん>の術
  ・二人以上で作戦を行う。チームワークが大切。
 ○賎卒<せんそつ>に姿を変えるの術
  ・数が多くてばれにくい足軽兵などに変装したりする。
 ○速歩<そくほ>
  ・風の様に歩く。
  ・練習法=胸につけた笠を落とさない速さで歩く。
 ○虚崩し<そらくずし>
  ・わざと退却する作戦。順番を決めて退却。(繰り引き)
 ○体練<たいれん>
  ・体を鍛える。歩走<ほそう>、跳躍、水泳、登はん、隠形<おんぎょう>、整息、暗視、練聴<れんちょう>=基本八術。ほか、脱節<だっせつ>、闘<とう>、手裏剣、つぶて、鍛腹<たんぷく>、鍛歯<たんし>。→心練
 ○畳返し<たたみがえし>の術
  ・畳を返して敵を足止め、縛る。
 ○立ちすぐり 居すぐり
  ・合言葉によって全員同じ行動をとる。味方の中の敵は、一瞬行動が遅れるので分かる。
 ○奪口<だっこう>の術
  ・よその土地に潜入したとき、その地方の方言を自由に使う。
 ○谷入りの術
  ・戦闘前に小部隊で敵に降参し、敵内で見方を増やし、機会に応じて反乱を起こす。
 ○狸隠れの術
  ・木に登って枝などにぴったりとくっついて隠れる術。
 ○狸退き
  ・追っ手の目の前で急に地面に伏せ、追っ手が自分につまづいてこけているスキに逃げる。
 ○着前<ちゃくぜん>の術
  ・作戦前に敵内に侵入し、始まると敵内を混乱させるために動く。
 ○虫獣遁<ちゅうじゅうとん>の術
  ・相手が驚く虫や獣を投げ、ひるんだスキに逃げる。
 ○聴音鼾<ちょうおんかん>術
  ・いびきを聴く術。狸寝入りなら不自然なアクセントがあったり、唾を飲んだりする。
 ○珍事出来開閉門<ちんじしゅったいかいへいもん>の術(珍事出来開閉門の方便)
  ・敵に門を開けさせ、自分が門を出た後に閉めさせる話術。
 ○伝え火
  ・火薬の処方の一つ。火薬のあるところを火が伝わって燃える。
 ○釣押<つりおし>
  ・敵が行きそうな道の上に重いものを仕掛けておく。
 ○敵驚我寝<てきぎょうがしん>の法
  ・戸に仕掛けをしておいて(戸を開けると音がするように)寝る。
 ○天狗櫟<てんぐうち>の法
  ・目潰しの一種。生成法。 
 ○天唾<てんだ>の術
  ・味方の中の敵にニセの情報を流し、敵の注意を目的からそらす。敵から入った忍者がかえって敵の不利になる。
 ○天道地動<てんどうちどう>の術
  ・下を通るとき上のほうに目に付くものを置き、それに敵の注意を向けさせその隙に動く。上下可逆。
 ○逃止<とうし>の術
  ・敵に逃げたと思わせて逆に留まる、侵入する術。
 ○怒車<どしゃ>の術
  ・敵を怒らせて冷静さを失わせる。
縄の結び方
  ・ほん結び…一度縛ると簡単には解けない結び方。
  ・たて結び…かってにほどけてしまうかもしれない結び方。
  (2回目の結びの時に、どちらの端を手前に重ねるかで違ってくる)
 ○狭間<はざま>くばり
  ・戦闘員を持ち場につかせ、狭間から初めて試験的に一斉射撃すること。
 ○妖物<ばけもの>の術
  ・敵が油断するものに変装すし、敵陣内を混乱させる。→変装の術
 ○羽衣<はごろも>の術
  ・薄布を使って高いところから飛び降りる。
 ○早駆け<はやがけ>
  ・速く走る。
  ・練習法=頭につけた長い布を地面につけないように走る
 ○飛行<ひこう>
  ・谷において縄を張って渡るときに矢を使う。縄のさきの糸を矢に結んで飛ばし、向こう側が糸を手繰って縄を張る。
 ○ひしまき退き
  ・まきびしを後ろにまいて敵に踏ませそのスキに逃げる。→まきびし
 ○火攻め
  ・原則として敵陣内から火を放つ。条件が良ければ外からも。→放火の術
 ○微兆<びちょう>の術
  ・物事のほんの僅かな変化で、先のことを予測。
 ○火縄銃<ひなわじゅう>の打ち方 →火縄銃
  ・@火蓋をあけ、銃口から息を吹き込む。詰まっていないか確認する。
   A銃口を上にして火薬を入れ鉛玉を入れる。
   B込め矢(カルカ、柵杖)で良くつき固める。
   C銃を水平に持ち、火薬ばさみを引き上げて火蓋を開き、火皿に点火薬を入れる。入れたら火蓋を閉じる。
   D腕に下げた火縄を吹いて火を強めて火縄ばさみに挟む。
   E狙いを定めて火蓋を切る(撃つ)。
 ○百雷銃<ひゃくらいづつ>で逃げる方法
  ・百雷銃で敵の注意を向けさせ、そのスキに逃げる。→百雷銃
 ○風流<ふうりゅう>で取り入る術
  ・敵の趣味に付け込む。
 ○袋返し<ふくろがえし>の術
  ・敵に反間になったと思わせ、最後は味方のために働く。
  ○不眠法<ふみんほう>
  ・タカの糞の白いところだけをへそに入れて、その上から紙を貼っておくと眠くならないという。
 ○堀の飛び越え方
  ・堀の中心に向かって槍を突き刺し、反動で飛ぶ。中央に来たら槍をよじ登り、そのまま反対側に倒れこむ。乗り越え槍
 ○変姿<へんし>の術変装の術変身の術
  ・顔だけじゃなく、全体のバランスが大切。
  ・変装しておけば喩え顔を見られても後に捕まらない。
  ・とぼけた顔に化けて敵を欺く。 
  ・七宝出<しちほうで>
  ・不自然な変装ならしないほうがまし。
 ○放火<ほうか>の術
  ・敵陣内のあちこちで火を起こし、敵を混乱させる。
 ○螢火<ほたるび>の術(実践編)
  ・敵の結束を断つ。死間がわざと敵に捕まり、偽の密書(情報)を敵に渡す。内容は敵将のスパイ行動(ニセ)などで、敵陣内に亀裂をつくる。そのスキに攻め落とす。
 ○匍匐<ほふく>前進
  ・体を伏せて頭を下げて前進。
 ○堀の深さを知る
  ・堀に石を投げて、その水音で深さを知る方法。
 ○水攻め
  ・水びたにして補給を断つだけではなく、水を抜くことも言う。
 ○矢の射方
  ・矢羽根は内側、弓は外側にしぼる。息は細く静かに、止めない(手が震えるから)。矢が離れるときが肝心。
 ○山彦<やまびこ>の術
  ・見方を裏切ったフリをして、敵内に侵入。見方に応じて敵を裏切り、味方に戻る。少しでも疑われるようなことはしてはいけない。
 ○山彦視聴<やまびこしちょう>の術
  ・見方の中の敵の内通者を探る。別々の情報を流し、敵の反応を見て情報の漏れたとこ(=敵)を探る。
 ○ようじ隠れの術
  ・小石小枝を投げてその音に敵の注意を向けさせ、その隙に逃げる、隠れる。
 ○用心縄<ようじんなわ>退き
  ・あらかじめ逃げる道に縄を張り、自分は飛び越え、後からくる敵がそれにつまずいているスキに逃げる。
 ○夜抜け<よぬけ>
  ・夜の闇を利用して退却すること。→虚崩し
 ○四方髪<よもがみ>の術
  ・忍者としての本拠地をあちこちに持つこと。(同一人物がいくつも顔を持ち、生活する。)
 ○夜半<よわ>の嵐の術
  ・井戸や池に石を投げ込み、自分が飛び込んだと思わせて敵の注意をそらす。そのスキに侵入退却。
 ○楽車<らくしゃ>の術
  ・羨ましがらせて相手の心に油断を起こさせる。
 ○乱定剣<らんじょうけん>
   ・急場のとき何でもその場にあるものを投げる。⇔静定剣
 ○離行<りぎょう>の術
  ・多くの忍者で忍び込む時上手な者から先に入り、下手な人が最後。出るときはその逆。
 ○略本<りゃくほん>の術
  ・敵の中に入る前にその準備をすること。敵をよく調べる。アホに聞け。
 ○両降り<りょうおり>の術
  ・塀を乗り越えるとき、人にきづかれた場合、自分の降りる反対側に瓦を投げる。