道具
 ○アサガオの種(牽午子)
  ・激しい下剤。
 ○イチジクの実
  ・便秘にいい。白い汁はいぼや水虫に塗るといい、少し毒がある。
 ○イモリの黒焼き
  ・ほれ薬。(民間伝承)
 ○ヴィーナスの蝿取り器
  ・足が罠にかかると取れなくなる。無理すると傷が深くなる。
 ○浮橋(うきはし)
       
 ○うずめ火(地雷火)
  ・敵が踏むと爆発。
 ○打飼<うちかい>袋
  ・長筒で底無しの袋。一食分ずつくくっておくと一箇所が破れても全部こぼれない。
 ○打ち鉤
  ・壁や長押<なげし>に打ちこんで体を宙で支えたり、登ったりする。
 ○打竹<うちたけ>
  ・竹筒にいつも火種を入れて持ち歩けるようにしたもの。急に火が必要なときに便利。
 ○打根<うちね>
  ・接近戦のとき手に持って突いたり、紐をつけて戻せるようにして投げたりする武器。
 ○浦目<うらめ>
  ・浦や海辺の地理に詳しい道案内人。
 ○営実<えいじつ>
  ・下剤。ノイバラの実を乾燥させたもの。一日2〜5グラム煎じて飲む。飲みすぎるとひどい下痢になる。
 ○桶火<おけび>
  ・桶に火薬を詰めた爆弾。
 ○壊器(開器)
  ・隠し戸をあける道具。
  ・はさみしころ忍び鎌坪錐<つぼきり>苦無
 ○開錠道具
  ・くろろ鉤・トイカキ・ハマガリ
 ○火器
  ・火薬(黒色火薬)の爆発力を利用した武器、250種に及ぶ。
  ・海賊の使う火気
  ・桶火火鞠風火船投げ宝禄船戦火箭火竜船など。
 ○かぎ縄
  ・縄の先に鉤がついている。
 ○鉤ばしご
  ・縄のはしごに鉄の鉤をつけたもの。登はん道具。険しい岩場や木立などで使う。
 ○かくし武器
  ▽握り物
   ・敵の意表を突く手のひらサイズの小武器。
  ▽投げ物
   ・投げつける小武器。
  ▽鎖物
   ・小さくなる。
 ○かすがい
  ・石垣登り、体支え、格闘、逃げるとき襖をつなぎとめたり、退きまきに使ったりする。
 ○火箭<かせん>(一窩蜂)
  ・集団式火矢発射器。火矢30本以上を発射。
 ○
  ・刃が上を向いている。
  ・各部名称@切先A波紋B刃先C切羽D鍔<つば>E小鎬<こしのぎ>F三ッ頭G鎬H棟(峯)I鎬地JはばきK柄頭 ⇔太刀
 ○金砕棒<かなさいぼう>
  ・樫の棒に鉄板をかぶせ、鉄鋲を打ったもの。鎧ごと破壊する。狭い所では不利。
 ○火薬(黒色火薬)
  ・主原料:硝石、硫黄、木炭。KNO3(NaNO3)+S+C →火器
 ○火龍出水<かりゅうしゅっすい>
  ・二段式の火矢。船上で使用。
 ○火竜船<かりゅうせん>
  ・
 ○かわり衣
  ・忍者の着物は表裏がまったく違う柄。
 ○飢渇丸<きかつがん> 
  ・忍者食。
 ○耆著<きしゃく>
  ・磁気を帯びた船形の鉄。
 ○球形弾丸<きゅうけいだんがん>
  ・鉄製のものは、壁を打ち抜いたり、地面すれすれで平行に撃つと、バウンドして遠くの敵をたくさん倒せる。海戦では軍船を浮く砕き、石火矢を壊し、帆柱を打ち倒す。
 ○牛フン
  ・火薬や松明を作るときに使う。黄牛のフンは眠り薬を使うときに使う。
 ○臼砲<きゅうほう>
  ・普通の石火矢に比べて砲身が短く口径が大きい。高角発射用で塀の向こうや石垣の上を狙う。
 ○曲佃珠<きょくでんじゅ>
  ・火薬を詰めた筒を針金で結んで丸くして、それを大きい張子にいれた玉。火をつけて高い所から転がして、下の敵を火攻める。海賊が得意。 
 ○ギンナン
  ・ビタミンB6が不足しているときに大量に食べると、中毒になる。
 ○くすね
  ・弓を使うときに、左手の手の平に塗ると弓を持つときすべらない(手ぐすねをひく)。松ヤニに菜種油を混ぜてとろ火で煮込んだもの。
 ○苦無<くない>(飛び苦無)
  ・壊器の一つ。土塀や壁を切ったり、土を掘ったり、格闘のとき剣の代わりになる。高いところに打ちこんで足がかりにして登る。    
火打ち鎌の代用にも使える。便利。
 ○蜘蛛梯子<くもばしご>
  ・高いところに荷物や人を運ぶときに使う。滑車つき。
 ○くるる戸
  ・紙一枚で鍵が開けられる戸。
 ○警戒線
  ・敵を察知するためのもの。草に隠れるように糸を張り、先に鈴をつけておく。
 ○軽草盾<けいそうだて>
  ・→水松盾
 ○血滴子<けってきし>
  ・中国の武器。敵に投げつけ、縄を引くと歯が閉じて肉をもぎ取る。
 ○煙玉(鳥の子)
  ・煙幕のための手投げ弾。鳥の子紙で中空の玉を作り、焔硝と発煙剤を詰めたもの。口火に点火して投げる。 
 ○牽午子<けんごし>
  ・アサガオの種。猛烈な下剤。粉末で飲む。
 ○虎頭牌<ことうはい>
  ・明の武器。盾と火矢を一体にしたもの。
 ○小音聴き金
  ・小さな音や話し声を聴き取る薄い金属の板。
 ○五色米
  ・米を黒赤黄青紫に染めたもの。組み合わせて暗号を作る。
 ○座枯らし薬
  ・大勢を一度に殺してしまう薬。
 ○シキミ
  ・実は甘いけれど猛毒。葉と樹皮は粉にして線香の材料になる。これから採った油を手足や体に塗ると、凍傷を防ぐことができる。
 ○しころ
  ・携帯用のこぎり。壊器
 ○蔀<しとみ>
  ・外から中が見えないようにしたり、敵が来てもまっすぐ進めないようにするもの。
 ○忍び帯
  ・輪になっていて、暗闇でもつかんだ部分が端になる。
 ○忍び刀
  ・下げ緒が長い。普通より少し短い。→下げ緒七法
  ・腰に差す(背中はダメ)。
 ○忍び鎌
  ・折り畳み式。壊器
 ○忍び衣
  ・→かわり衣
 ○忍び足袋
  ・底に厚く綿を入れてある。まきびし対策。消音にもなる。
 ○忍び袴<はかま>
  ・広げると一枚の大きな布になる。
 ○臭瓶<しゅうびん>
  ・火器の一種。毒ガス弾。壷に火薬、樟脳<しょうのう>、硫黄、アンチモン、硝石などを詰めたもの。口火に点火して、風上から敵中に投げる。呼吸困難、粘膜炎症を起こす。
 ○芍薬<しゃくやく>
  ・根から鎮痛剤。
 ○ジャリバ
  ・投げ槍の一種で鋼鉄製。いったん投げると取り戻せない(時間がかかる)のが難点。
 ○宿茶<しゅくちゃ>の毒
  ・上等の濃い茶を竹筒に入れて縁の下に40日間埋めておくと毒薬になる。毎日2、3滴ずつ摂取すると70日後に死ぬ。
 ○手裏剣(忍手裏剣)
  ・必中必殺の武器。そんなにたくさん持ち歩けない。
  ・糸巻<いとまき>・八方(毒を塗って暗殺によく使われる)・万字・六方・五方・十字・篭目<かごめ>
  ・棒手裏剣(手首の布の中に隠しておく。いざというときの武器、敵の攻撃を防ぐこともできる)
  ・銛盤<せんばん>(戸隠流手裏剣。中の四角はくぎ抜きに使う。)
 ○上火<じょうび>
  ・家や屋敷に放火するとき、天井に開ける穴。火のまわりがはやくなる。
 ○仕寄<しより>
  ・敵の攻撃を避けるために体が隠れるように掘った溝。塹壕。蛸壺。→仕寄をつける
 ○仕寄道具 
  ・攻撃を防ぐもの。・盾・竹束・土俵
 ○仕寄道
  ・仕寄どうしを結んでできた線。敵に近づく。
 ○歯輪銃<しりんじゅう>
  ・火縄の変わりに黄鉄鉱が回転し歯輪に触れてでる火花で火皿に点火。火縄銃
 ○
  ・馬印や旗印。大将が自分の存在をアピールしたり、敵味方を区別したりする。→印をとる
 ○神火飛鴉<しんびひあ>
  ・外側の火薬で推進。内側の火薬で攻撃。
 ○水中すいり
  ・水中用鉄かぶと。
 ○すね払い
  ・竹などで敵のすねを払う仕掛け。敵は人が隠れていたと思って逃げる。
 ○須磨留<すまる>
  ・鉤に鎖と縄の緒をつけたもの。敵船を引き寄せたり、海底の物を引き上げる。
 ○寸鉄<すんてつ>
  ・隠し武器-握り物。
 ○生物兵器
  ・敵に伝染病を広める(ネズミ媒体の肺ペスト、感染性高く死亡率100%
                手裏剣に糞尿をつけ、傷が膿むようにする  
                病死の馬を砦に投げ込む(中世ヨーロッパ))。
 ○斥候<せっこう>
  ・敵の動きや敵陣の様子などをさぐり軍略を助ける任務をおびたもの。
 ○斥候船
  ・いろいろな秘密がある。帆があったり、船の前後に舵があったり。
 ○船戦火箭<せんせんかせん>
  ・ 
 ○センソ
  ・がま蛙の毒腺をしごいて作る、汁を乾燥させたもの。痛み止め、解毒剤、燃やした煙を吸うと幻覚症状。
 ○戦槌<せんつい>
  ・鋼鉄でできていて、鉄兜もひとたまりもない。
 ○戦輪<せんりん>
  ・薄い鋼鉄でできた輪。すごい切れ味。
 ○鼠<そ>フン
  ・ねずみの糞。松明や火薬に混ぜて使うと光度が増す。
 ○凧<たこ>
  ・城や陣地の偵察、空からの攻撃、食糧の空輸に使う。
 ○太刀<たち>
  ・刃が下を向いている。60cm以上のもの。⇔
 ○乳切木<ちぎりき>
  ・四尺二寸(127cm)ほどの丸棒の武器の総称。先に分銅をつけたりする。
 ○坪錐<つぼきり>
  ・鍵や錠前を開けたり、壊器をさしこむ穴を空けたりする。壊器の一種。
 ○つり座敷
  ・畳が回転する。
 ○手鉤<てかぎ>
  ・登るための道具。←手のひら
 ○テキ腿飛針<てきたいひしん>
  ・靴先に針が仕込んである。蹴りつけるときに針を出す。
 ○手こう鉤
  ・登るための道具。 
 ○投石ひも
  ・遠くへ石を投げるための道具。遠心力を利用して投げる。→印地打ち
 ○投箭<とうせん>
  ・手裏剣の一種のようなもの。高いところから投げ落とし、重力の加速度を利用する武器。
 ○投てき用短剣
  ・重心点を中心に回転し、どんな角度で的にあたっても切ったり、穴をあけたりできる。

 ○登はん綱(忍び熊手)
  ・登るための道具。
 ○毒えさ
  ・まちんという植物の種を混ぜて作る。猛毒。
 ○毒剣
  ・どうしても倒さねばならぬ敵に使う必殺剣。刺さりやすい八方手裏剣が使われる。
 ○土俵<どひょう>
  ・空俵に土砂を詰めて弾よけにしたり、堀を埋めたりする。仕寄道具。
 ○鳥の子
  ・→煙玉
 ○ドンデン返し
  ・忍者屋敷でみられる隠し戸。
 ○長柄戦斧<ながえせんぷ>
  ・斧に長い柄をつけた武器。
 ○長巻<ながまき>
  ・野太刀の柄の長いもの。
 ○(馬印、旗、合印の指物、伝令用の旗)
  ・旗竿に向って左が表。竿を通す部分を「乳<にゅう>」といい、縫い方にはまじないを使う。→ 
 ○投げ宝禄<ほうろく>
  ・宝禄火矢よりずっと大きい。縄を持って振り回して遠くに投げる。
 ○鉛<なまり>
  ・弾などに使うが、それで撃たれると、すぐに取り出さないと鉛中毒になる。
 ○
  ・髪の毛で作った縄は丈夫で忍者がよく使う。
  ・シュロ製(ヤシ科の植物)の縄は、水につけると強くなる。
 ○縄張り図
  ・全体の設計図。これを見れば建物の長短がわかる。
 ○忍者文字
  ・漢字を分解したり、隠語を使った文字。
  ・山の上に山=出・たぢから=男・一力一=五・木公=松・水月古=湖・門日=間・人表=俵・地蔵=月など。 
 ○ネズミ
  ・通信文や毒薬をつけて放したり、虫獣遁に使う。鼠フン
 ○眠り薬
  ・ムカデ、黄牛の糞、白檀、水銀などを粉にして混ぜ合わせ、丸薬にしたもの。煙を吸うと寝る。
 ○眠り火
  ・いもり、もぐら、へびの血と他の薬草を混ぜたもの。火をつけて使う。
 ○ノウルシ
  ・毒草で、ひどい下痢と腹痛。
 ○野太刀
  ・太刀より刃渡りが長く、丈夫。 
 ○乗り越え槍
  ・9〜12尺(2.9〜3.6m)くらいの柄に12cmほどの短い穂先をつけた槍。石突き(柄の先をつつむ金具)に穴があいており、そこに30pほどの棒を挿して川を飛び越えたり、壁の登攀に使う。→堀の飛び越え方
 ○狭間<はざま>
  ・堀や壁の三角四角の穴。その穴から外をのぞき、矢や鉄砲を撃つ。→狭間くばり
  ・矢狭間・鉄砲狭間(銃眼)・大砲狭間・槍狭間
 ○はさみ箱舟
  ・折り畳み式の船。
 ○はじき玉
  ・小さな鉛玉を人指し指と薬指で挟んで中指ではじく。隠し武器-投げ物。
 ○馬針<ばしん>
  ・馬具三具のひとつ。馬の脚に血が溜まったときに、これでつつく。
 ○馬フン
  ・火薬や松明を作るときに使う。
 ○パンジ
  ・竹を鋭く切ったスパイクを道に刺した罠。糞尿を塗って膿むようにすることも。
 ○万人敵<ばんじんてき>
  ・中空の乾いた土の塊に火薬を詰め、砕けないよう木枠で囲んだもの。火をつけて城壁から敵の中に投げ込む。
 ○ハンミョウ
  ・皮膚炎に用いる。塗りすぎてはいけない。猛毒。
 ○火矢<ひや>
  ・前に爆発用の炸薬、後ろに推進用の火薬をつめこんで、点火。絵は大国火矢。
 ○火縄銃
  ・火縄の火で火薬を爆発させそのガス圧で弾丸を飛ばす、滑腔式<かっこうしき>マスケット銃(螺旋溝がない銃)→歯輪銃火縄銃の打ち方
 ○火鞠<ひまり>
  ・火薬、ヨモギ、樟脳、松ヤニを固めて薄紙を張って串で刺して干したもの。海賊使用。
 ○百雷銃<ひゃくらいづつ>
  ・火をつけると連続して鉄砲を発射しているような音がする。
 ○飛爛珠<ひらんじゅ>
  ・火をつけて敵に投げる。先から落ちて、割れて燃え上がる。
 ○風火船<ふうかせん>
  ・
 ○船に酔わざる薬
  ・丁子<ちょうし>、ハナミョウガ、木香など6種と、生姜を煮た蜜とで練ったもの。
 ○フランキ砲
  ・弾薬をいれる子砲を取り外しできる大砲。軍船にのせる艦砲として都合がいい。
 ○振り杖
  ・棒の中に鎖が仕込まれている。乳切木
 ○蓬<ほう>
  ・ノロシの一種。竹カゴにヨモギをつめてあげる。
 ○宝禄火矢<ほうろくひや>
  ・手投げ弾。素焼きの土器を二つ合わせて中に火薬を詰めたもの。導火線に火をつける(消すときは導火線切る)。
 ○干し飯
  ・米を蒸して乾燥させたもの。水に浸すと食べられる。
 ○牡丹<ぼたん>
  ・根の皮はうっ血を治す薬。
 ○マドファ
  ・柄のついた木筒に火薬を詰めて、先端にも丸めた火薬を置く。小孔から導火線で点火すると、爆音とともに火の玉が飛び出る。
 ○まきびし
  ・ひし形で敵に踏ませる。
 ○微塵<みじん>
  ・隠し武器 鎖物。輪に指を入れ振り回したり、一本を握って二本の分銅で敵をうつ。
 ○ミミズ
  ・乾燥したものは、熱さましになる。
 ○水松盾<みるだて>
  ・海草を編んだもの。潮水をかけて船腹に吊るすと、火の勢いを防ぐ。(軽草盾)
 ○目潰し
  ・<天狗櫟の法>卵の殻に吉野紙を張って作る。中には焔硝、生姜、塩、烏梅(梅を干してつぶしたもの)、酢、胡椒、唐辛子、山椒、など。
  ・ヒキガエルの卵の黒焼きを粉にしたものは、目潰しに使える。
 ○木製の石火矢(大筒)
  ・使い捨ての大砲。険しい山などに持ち運べる。
 ○もっぱん
  ・催涙弾。唐辛子、煙草、胡椒、山椒、砒素<ひそ>、煤<すす>、石灰をまぜて火薬とともに竹筒に詰めたもの。
 ○薬剣
  ・敵を殺さず捕まえたり止めたりするもの。目潰しや眠り薬もこの一種。
 ○矢羽音<やばね>
  ・連絡をとりあうときに矢羽を使って出す音。
 ○蓬<よもぎ>
  ・生葉は虫刺され、切り傷に効く。お灸の材料(もぐさ)になる干し葉は食当たり、煎ずると痔に効く。→
 ○ランタカ砲
  ・真中に支柱がついていて、そこを中心に回転でき、射撃範囲が広い。船や砦に搭載する。(旋回砲)
 ○狼穽<ろうせい>
  ・落とし穴を連続して掘ったもの。スパイクをいれる。
 ○鹿砦<ろくさい>
  ・先のとがった木が地面に埋めてある仕掛け。
 ○割符<わりふ>
  ・合い板。仲間同士あわせて真偽をはかる。