宗教改革

エラスムス(ネーデルランド、1466〜1536)
 僧侶。教皇や貴族の堕落を皮肉った『愚神礼賛』。「私を確かな希望へと追いやるものがあります。正しい道徳、キリスト教の信心だけではありません。純にして真正な文学、汚れなき学問もまた再生し、花開くでしょう」
トーマス・モア(イギリス、1478〜1535)
 大法官。理想的な社会を描いた小説『ユートピア』。人間の愚かさが社会を堕落させ、狂気の世界が一人歩きしてしまうことを明らかにした。

マルティン・ルター(ドイツ、1483〜1546)
 ルター派(プロテスタント)。聖書の根本精神に立ち返る。神の前に万人は平等であり、信仰は個人の自由。罪の許しは神の意思によるものであり、キリストに対する信仰によってのみ人間は正しいとされる。

ツヴィングリ(スイス、1481〜1531)
 教皇や教会法でなく聖書だけが信仰のよりどころである。

カルヴァン(フランス、1509〜1546)
 ルター主義より影響力を持ち、受け入れられ易かった。

イグナティウス・ロヨラ(スペイン、1491〜1556)
 イエズス会を設立。純潔、清貧、服従を守り、厳しい規律の下でカトリック復興に努力した。