2000.11.11(sta.)
・今日は防衛大の一次入試がある(今は4:00AM)。まず受かりはしないだろう。まあ、タダなんだから損はないはずだ。
 先生とかは大学入試を「人生を決める」とか「大きな壁」とか言うが、僕はそうは思はない。大学の専攻している科目と将来の職業とが必ずしも一致しているとかといえば、そうではない。むしろ僕にとっては、ただ単に、勉強しにいくだけで、知識を豊かにしようというだけだ。それに大学は(高校もだけど)何回だって入れるんだから、必要なら再度入り直せばいい。
 僕にとっての「壁」は、どうあがいても、どうにもならないもの、だ。大学入試なんて、金と努力があれば誰でも入れる。しかし、人生には、どれをどうしても、他人に助けを求めてもどうにもならないことがあるだろう。かといって、壁の向こうにあるものが必ずしもいいものとは限らない。そういう壁をどうやって回避、防御するかはあまり問題ではなく、それが、本当に「壁」なのかを見極める目がなくてはならない。





2000.11.25(sta.)
・渡辺淳一の「反常識講座」に、人間の脳は大変丈夫に出来ている、と書かれてあった。何でも、どんなに酷使しても壊れることはないらしい。しかも、人間どんなに頭を使った人でも、一生で脳の本来もっている力の10%ほどしか使っていないらしい。
 これを読んで僕はほっとした。というか励まされた気になった。元々、勝ち気の強い質なので、20%は使ってやろうと思った。いろいろなことを考え、勉強すればいい、と思った。普段から、同年代の人の倍は考えているだろうと自惚れている僕のことだから、やはり夢想した。アインシュタインみたいに凄い人になって死んでから、僕の脳が保存されて、調べられて、常人じゃない事がわかって、死んでからも、すごい人だったと言われるようになるかもしれない、と。
 まあ、所詮は甘っちょろい夢物語であって、目の前の勉強もやる気にならない程に差がある現実。こんなことでは、いつ現実が頭に追いつくのかわかったもんじゃない。





2000.11.30(thu.)
・この世には(違う世界もかな?)深く深く追求していくと、説明できない、言葉に言い表せないことがたくさんある。「言葉じゃないよ」といっても、伝える手段が言葉(あとジェスチャー)ぐらいしかないんだから、それで解説するしかない。そうすると、語彙力の豊かな人は、そういったことについて自分の意見や感情を述べるのに有利になってくる。
 いいなあと思う。
・僕が今回書きたいことは、自分では言葉にしにくいことだ。
 インターネットでチャットや掲示板を見ていると、無性にイライラしてくる。誹謗中傷する人の気持ちもわかるような気がする。何ていうか書き込みしている人たちは、自分たちの世界に浸っているというか、暗黙のルールでもあるかのようにキチンとしていて、正しいことを言っているように見える。そういった規則正しくて、公然のルールを守っているのを見ると壊したくなる気持ちもわかる。別にネット上だけでなく、社会の中で、でもだ。自分達だけの輪があってその中でくつろいでいるというか、ちまちまやっている。中にいる人は楽しいかもしれないが、外にいると、腹が立つ。中に居てくつろいでいるはずなのに、自分を抑えているところが、またイライラさせる。皆々が同じ土俵に立って、足並みを揃えている。異分子がいると廃絶しようとする。いろんなものがいた方がバリエーションに富んでいて、おもしろいのに。っと、僕が腹立つのはそれだけじゃないと思う。きっと羨ましいんだろう。自分の考えを素直に書けるのが。できないから、できる人を攻撃したくなるんだろう。
 もちろんそれはほんの一部だろう。きっとこの文章も、僕や、誰かが見れば、攻撃対象になるはずだ。
・今回はだめだ。





2000.12.10(Sun.)
・原石は磨けば光るけど、原石には原石にしかない力だってあると思う。むしり宝石は純粋すぎるんだと思う。一つのことに一直線、というのは素晴らしいことかもしれないけど、どうもつまらない。もっとバリエーションに富んでいた方が僕は好きだ。一方、原石は不純だ。耳障りはよくないが、それはつまり、原石は宝石よりも自由がきくということだ。ダイヤモンド原石はダイヤモンドにもなれるし、原石のままでもいられる。まわりにケイ素がくっついていて、もしかしたら、やがてはシリコンとなってICに組み込まれるかもしれない。
・しかし人間はどうだろう。純粋な者が、世に出て不純になる。僕は別にいいと思う。いろんなことを知り、考え方が多角的になるのだから。しかし、将来がたくさんある人が、世に出て、社会に揉まれて、研磨され、一つの道に辿りついた。これはどうだろう。僕には磨きに磨いて見つけたというより、痩せ細っていったように見える。では、成長するなということか。否、僕は選択肢をたくさん持ちたいだけだ。知ることによって視野が狭くなってもらっては困る。社会に出ていろいろ経験しても、めげないでほしいと思う。
(原石は単体で、屈折率が宝石と違うだけかもしれない。純粋で単一のものかも。)






2000.12.23(Sta.)
・母にパソコンを取り上げられた。受験勉強もせずに遊んでばかりいたからだ。これで僕が勉強するようになれば母は喜ぶだろう。「パソコン取り上げたから勉強したんだ」とは思はないと本人は言っていたが、どうだか。
 少なくともそういった気持ちがないのはどうかしているだろう。
 僕は人を驚かせたりするのが好きだ。といっても、僕があきられるようなおどかし方ではなくて、喜ばれたり、尊敬されたり、(自分の能力が)羨ましがられたりするようなおどかし方だ。ガキみたいなことだけど、そうなれば楽しい。
 勉強だってそうだ。やっていない振りをして実はすごくやっていて、成績が大変上がって人を驚かせたいと思った。僕は1→2学期で100番ぐらい上がった。しかし勉強は全くしてない。それはそれで自慢できるが(密かに図に乗っている)、これは由々しき事態だ。僕がこんなことで調子づいてしまっては困る。
 センター一ヶ月前だが、僕はかなり余裕がある。根拠はない。自分ならできると思っている(もしかしたら誰もがそうかもしれない)。でもそれが悪いことだとは思はない。そうやって自己暗示にかければ出来ないことも出来るようになるかもしれない。事実100番上がってるし。(←これがいけないんだ)