はじめに  

・何の前触れもなく突然書きたくなるときがある。
 いや、常に書いていてもいい、そんなときだってある。
 何もしたくないとき。頭に浮かんだことを自由に書き留める。書きたくないときだってある。そう自由なのだ。
・現在17歳、5ヶ月たてば18になる。頭の中では次から次へと考えが変わっていく。全く共通性がない事がらばかり。ランダムに入ってくるものの中でいいと思ったことを書き留める。書きたいことを書く、残らなくてもいい。
・思ったことを文章にすることは、ひどく難しい。今でも考えていることの半分も書けていない。先を考えては、戻り、書く、そして先のことは消えていく。全然進まないのである。
・誰に読んでもらうわけではないとわかっている。もしかしたら自分でも読み返さないかもしれない。では、どうしてこんなに意識して書くのだろうか。誰かに読んでもらいたいからだろう。死んだあとになってでも、誰かに読まれることを前提に、こうして書いているのだ、きっと。
・思春期(この表現、今の自分は嫌いである)のころ、感性が豊かといわれるこの時期 犬儒的で人と違ったことを好む今、青いとわかっていながら、頭の中でシュミレートする自分。口ベタで思ったことの1割程しか言えないこのとき、新しい分野で自分を表現することを決意した。
        
                                      2000.6.7





2000.6.7(fri.)

・表の文を書いてみたが全然ダメだ。やはり表現に注意しながら書くと、頭の中で考えた「イイコト」がほとんど消えてしまう。
・最近、「星の王子さま」の言葉をよく見かける、自分の中でサン=テグジュペリが大きくなってくる。断片的な情報から想像をふくらませている。
 聖書の次に世界で最も読まれている本の著者、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ。母国フランスでは、その名の空港が出来た。彼の者の考えを、著作を通して、ぜひ垣間見たいものだ。
・最初の日の文が、人間ごときであったのが気にくわないが、私的見解から日記とは常に連続していて、且つ、乱数的であるものだから、仕方ない。
 物事の始まりとは、こんなものだろう。





2000.7.23(sun.)

・月日が経つのは早いこと。1ヶ月以上―2ヶ月近くこれをめくっていなかった。
・自分の事はある程度知っているつもりである。いつも中途半端でコトを終えてしまう私には、少々困っている。今回はまた甚だしい、「日記」と銘打っておいて、1ヶ月毎に更新とは。情けない。
・今日は、沖縄サミット最終日だった。世界のトップは何をしに来たのだろうか。たった3日で何が変わったのか。もっとはっきり明示してほしい。
・やはり日記とはこのような感じ文の羅列なのか。これに於いては僕で決まるだろう。





2000.11.8(wed.)

・最近、自分ではおそらくずっと勝てないだろうと思っていた母親の考えていることがわかってきた。いや、わかっているつもりなのかもしれない。おそらくあっちはそうだろう。しかし自分は、自分の考える他人の思っている事を口に出すほど軽率ではない。そういった点では自分は勝っているのかもしれないと思う。
 では何が勝てないかというと、人生の奥ゆかしさとか言葉の重みとか。こう言ってしまえば、自分より年上の人には全員勝てなくなってしまう。
 しかし、何にもつけて、勝敗を決したり、優劣をつけてしまう自分は、まだまだ未熟な若い人だと思う。





2000.11.10(fri.)

・かなり前の話になるが、あるテレビニュース番組で、酒盛りしていた少年少女が川の中州に取り残されて、救助されたにもかかわらずお礼どころか罵声までも言って検挙された。僕はそれ自体には特にそんなに関心がなかった。まあ、若い人だから…と思っていた。テレビの中ではそこに居た人たちが口々に感想を言って彼らを非難した。それも僕は何も思わなかった、まあ、普通ならそう言うわな、と。ところが、ある人が「これは大人が悪い」と言った。それを聞いた僕は(シチュエーションの影響もあるかもしれないが)、とても冷めた気分と言うか、不快に思った。まるでその人が、自分の存在を強烈にアピールして、さも自論が斬新で、且つ、周りに受け入れられ、自分がただ者ではないことを強調しているように思われたのだ。簡単に言うと、その人が目立ちたがり屋の知ったかぶり、と思ったわけだ。
 子供のしたことは大人のせいだ(という考えは、斬新でも特別でもない。むしろ準一般と言ったほうがいい)。それを大人が抜け抜けと言うのだから不思議だ。たまに自分もその中に入れて(「自分も含めて―」とか)、自分はそういうことまで分かっているみたいな口ぶりの大人もいる。非常に不愉快だ。どうせなら「これは自分が悪いんです」とか言ってくれる様なら全然、強烈で注目されると思うのに。