「魅せられて…パイポ」

尋常ならざるは
喫煙嫌悪
紫煙たなびくアダルティーなバーのロマンチシズムは
凋落の一途
アンダーグラウンドのゆったりとした雰囲気は
すでに特別指定記念区域

申し訳程度に設けられた喫煙コーナー
阿片窟の蔑視を受け
窮屈な空間に
囲われの愛煙家がひしめき合う

しかしそこは天国
居るだけで天国
深呼吸をすればクリーム色の雲が肺を満たす
仙人の如く雲を食って生きる人々
白霧のベールに隠れ住み,集って聖餐を上げる聖人たち
まさに頽廃の極楽絵図

僕らはこの可哀想な喫煙家を保護しなければいけない


注:これは空想上の詩です.リアルワールドの実情がどのようなものであれ,ここに書かれていること
と現実は一切関係を持ちません.